占星術記号が覚えられない人のための占星術記号まとめ~歴史や由来、覚え方など~

星読み深井(@hoshiyomifukai)です。

歴史好き、神話好きでもあります。

以前より、占星術講座内でのご質問やお悩み、個人鑑定の際にお客様からも、 「占星術で使用する惑星や星座の記号がわからない、覚えられない!」 というお声をけっこういただいていました。

一応個人鑑定や講座で読み方っぽいものはお渡ししていますが、そうですよね…こんな(下図参照)いきなりようわからん記号と数字ばっかり並んでいるもの=占星術みたいなイメージありますよね…。

実際ホロスコープ、こんな感じですし。

最近は無料でホロスコープを詳細に出せるサイトもかなり増えてきました。

ざっくりとホロスコープがわかったらいいな…とか、ちょっとだけ読んでみたい!という方も増えてきたのではないかと。

たまにお客様の中にも「ネットでなんとなく読んだことがあります」という方もいらっしゃいます。

ということで、なんとなーく記号のことがわかってくれたらいいなという感じで、占星術で使用する記号についてお伝えしますね。

惑星記号について

占星術でまず基本になるのが、10個の惑星記号です。

セーラームーンでおなじみになった方もいらっしゃるかもしれませんが、惑星記号の歴史はかなり古いです。

記号の由来も諸説あるのですが、太陽と月(はみたまんまな感じです)以外の惑星記号は

 ・それぞれギリシア語の頭文字から発展した説

・エジプト象形文字から発展説 

などがあります。

惑星記号一覧

まずは身近で親しみのある(よく肉眼でもみえる)惑星たちの記号です。

内惑星と呼ばれたりします。

占星術は太陽系の惑星を使用するので、太陽よりも地球に近い惑星のことです。

占星術惑星記号 太陽 金星 水星 月
普段から身近に感じられる星たちです。

次に、身近だけどより強力で以外に遠い惑星たち外惑星たちの記号です。

太陽よりも遠い惑星、外側にある惑星たちです。

中世までは、太陽系(=宇宙と考えられていた)はこの外惑星までしかないと考えられていました。

占星術 惑星記号 土星 木星 火星
個人の性質やテーマ、社会的な情勢を読むこともできます。

お次は、比較的新しくみつかった惑星たち(中世以降の近代にみつかった星)で、土星よりも遠い惑星たちのことです。

占星術 惑星記号 冥王星、海王星、天王星
かなり遠い星たちなので時代背景や社会的な風潮をあらわすことが多いです。

冥王星のみ、二つのタイプの記号がありますが、どちらでも通じますので、お好みで使用してください。

占星術は基本的に、惑星がどんな配置にあるか?を読んでいくものです。

だからまず惑星記号がわからないと読み込んでいけないので、英語で例えると基本の一人称の英単語みたいな感じでしょうか…(I、You、He、Herなど)

余談ですがこの惑星記号は、金属の記号としても市場で使用されていました(占星術での意味が元になっています)

記号自体の解釈もまた、沢山あります。

私の星の師匠のおひとりでもある占星術研究家の先生は、ヨガの考え方と合わせた解釈をしていました(そのまた師匠がヨガマスターでもあったためだそうですが)。

惑星記号は主にヨガの身体に関する考え方を当てはめていて、魂&意識&肉体の3つのパーツでできているという解釈です。

〇 ⇒魂、ハイヤーセルフ(カルマなども)
⌒ ⇒アストラル体(感情や欲求含む目に見えない領域)
♰  ⇒肉体(物質) 

それぞれ変形はしているものの、その惑星の性質をあらわしているという解釈をされていました。

例えば、海王星♆はアストラル体に肉体が合わさった形とかね。

合わさり方でまた特徴をあらわしていたりします。

こちらの考え方はかなり特殊ですが、この考え方による惑星記号のエピソードやそれぞれの性質について、詳しくは星読み講座オンラインでもお伝えしています。

黄道12宮(12星座)の記号について

今度は12星座の記号についてです。

こちらは星占いの本や、アクセサリーなどのモチーフにも使用されているので、なじんでいる方もいらっしゃるかなと思いますが、講座の受講生でも最初は「なかなか全部覚えられない!」という方も多いのです。

12宮(12星座)の考え方自体も、ものすごく古くからあってシュメール人、カルデア人の生きた古代バビロニアの頃から成立していたって感じです。

古代ギリシャやローマよりも昔ってことですね。(紀元前5500年ごろから紀元前3500年ごろ)

占星術的な考え方や法則が時間や暦を定める時の基礎にもなっているので、12星座の記号自体も紀元前1365年 - 前934年頃には成立していたとも、いやいや紀元前500(アケメネス朝時代)だろうなどともいわれていますね。

これ、今から3000年以上前にあった!と考えると、すごくないですか?(そこに萌えを感じる古代歴史オタ)

大英博物館にはバビロニアの楔形文字で記録した文書が残っていたりします。

12星座や惑星についてのエピソードなどはギリシャ・ローマ神話にもちろん関わりが深いのですが、起源自体はメソポタミアの神話や文化にあるということです。

なんとなく星座についての神話に「え?」みたいな違和感があったときには、メソポタミア神話をひもといてみると納得できることが多いです(もちろんナゾもありますけどね)

12星座記号一覧
占星術 星座記号 牡羊座、牡牛座、双子座
おひつじ座とおうし座はまあそれぞれ動物そのものを表している感じですね。
ふたごもなんとなく二人セットな感じが伝わりますし、それぞれアレンジした感じになっているのがなんとなくわかります。
一応、火・地・風・水のグループ分けと、行動タイプも記してみました。
占星術星座記号 かに座、獅子座、乙女座
蟹はハサミをあらわしており(諸説アリ)、獅子は頭からしっぽまでの獅子を、乙女座は麦を持った人とも、麦の束をあらわしているとも言われています。
占星術星座記号 天秤座蠍座、射手座
これまたわかりやすいアレンジ。天秤、蠍はそのまま、射手座だけケイローンの矢の部分ですかね。
占星術の星座記号 山羊座、みずがめ座、魚座
山羊や魚座は姿をそのままシンボルにしたって感じなのですが、水瓶座がね、みずがめの水とも、川の水(知恵の水)とも言われています。

惑星記号と連動してこの12星座記号もわからないと、ホロスコープを読み込んでいけません。

こちらも英語で例えると基本の動詞みたいな感じでしょうか…(Is、am、are、wasなど?かなって)

12宮の記号もまた、それぞれ何をあらわしているのか?やこういう意味がある、性質を象徴しているなどなど、ホントに沢山の解釈があります。

12星座の性質についてはこちらも参考にしてみてくださいね。

ひとつひとつの由来や関係している神話などを読んでいくと、こういうことなのかも?っていう仮説が幾通りも考えられるので面白いです。

私的にはギリシャ神話由来のお話では「なんとなく納得感がない」って違和感を持つことが多かったので、結果的にメソポタミア方面の神話などに走ってしまったのですが、星座の由来などと結びついて覚えられればどこの神話でもエピソードでも良いと思っています。

星座の記号が何を象徴しているのか?はそれぞれ自分なりに解釈してみた方が面白いので。

けっこうなトンデモ解釈などもありますので…それは講座の中で…(話せるかな…かなり放送禁止用語満載なのですけど)

記号について自分なりの解釈を考えると、自然と結びついて覚えられます。(たぶん)

ちなみに黄道12宮の「黄道」というのは太陽の通り道のことで、黄道12宮とは太陽の通り道に沿って点在していた12の星座のことを言います。

英語ではZodiacともいうのですが、これはギリシャ語でゾーディアコス=獣の帯という意味です。

名前の由来は12星座のほとんどが動物だからという説があります(人間や虫や魚も獣なのか…?という疑問は残る)

ということで占星術記号のお話でした。

この辺りの占星術の歴史や神話にまつわる話は連続星読み講座オンラインで詳しくお伝えしています。

ご興味ある方はぜひ次期、受講してみてくださいね。

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参考にした本:占星術の起源、バビロニアの科学、天文の世界史、古代オリエントの神々、メソポタミア神話、イリアス、ギリシャ神話